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Violet DESIGN

 DAW(Digital Audio Workstation) 全盛のこの時代、特に“入り口”にこだわる事が大切である。入り口というのは「音の入り口」つまりマイクロフォンの事だ。DSCF0009.jpg

Rock On Pro


 3月に渋谷にあるレコーディングプロショップ、Rock On Pro さんから Violet DESIGN のマイクを使ったセミナーの依頼があり打ち合わせに伺った。ちょうどWBC の決勝の日で韓国との激闘を演じていた頃の事だ。
セミナーのタイトルは「飛澤正人が伝授するマイキング・テクニックの秘密」というもの。特に秘密という程のものではないが、今までの経験を伝える事、伝えられる場がある事はとても幸せだと思うし、自分の培ってきたテクニックを人に説明するという事は、改めてそれを再確認する意味もある。
数年前に大阪の専門学校で特別講師にまねいていただいた時もマイキングテクニックからアシスタントエンジニアの作法まで伝授した経験はあるが、少なくとも今回は生徒ではなく初めてお会いする一般の方が相手。多少の緊張はあったもののキャパ15名のスペースで告知2日目には予約が埋まってしまったらしく、すぐさま追加講演が決定。昼と夜で2回のセミナーをする事になったのだが、正直これ程のリアクションがある事を想定していなかったので、驚きと共により見所があるセミナーにしなければならないとの使命感が湧いてくる。


ともあれ、我が Flash Link Studio でも“いい入り口 ”探しに本腰を入れ始めた時だったので、願ってもない企画であった事は確かだ。このお話をいただいた Rock On Pro , Violet DESIGN の輸入代理店であるオールアクセス 両社には本当に感謝の気持ちでいっぱいである。

 自分がいつも好んで使うマイクはノイマンの U67 , M49 が多く、これらはヴィンテージマイクの為、価格もさることながらコンディションを維持するのが大変なマイクだ。だから自分で購入する事は考えず、まず新品でこれらのヴィンテージマイクに匹敵するマイクを求めていたのである。そこへこの Violet !!DSCF0626.jpg

Flash Link でチェックした Violet DESIGN のマイク


 これらはセミナー用にチェックする為にお借りしたマイクだが、もしいいマイクがあれば購入する事も視野に入れた上でのチェックとなった。
その結果、この中でも群を抜いて気に入ったマイク、それが「The Flamingo Standard」である。


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 このマイクの優れているところは“空気感”も一緒に録れるところ。世にあるコンディションのいいヴィンテージマイクで感じる事ができるその空気感をこのFlamingoは見事に表現できている。さらにヴィンテージマイクは繊細かつダイナミックレンジがやや小さめな為、大きな声をオンで録ると歪んでしまう事が多いのだが、こちらは大音量を入れても歪まない許容量(127dB)を誇っている。さすが最新鋭のマイクだけあって最近のDAWに特化した作りになっている、と言っていいのではないか。しかも驚くほど繊細かつクリアーな音質はきっとどんな音源にもマッチしてみせるだろう。そして中高域にある色付けは激しいサウンドの中に混ぜても決して負ける事はないと感じる。
チェックしていてこれほど「返したくない…」と思ったのは本当に久しぶりの事だ。

 こうしてセミナーに望んだ訳であるが、さらに購入を決定付けさせたのがセミナーでのノイマン M149 との交互チェックだ。この M149 もヴィンテージ M49 の流れをくむとても優れたマイクだが、「オールラウンドに使える」という点で、Flamingo Standard の方に軍配があがると共にその実力を再認識できた訳である。
これから Flash Link Studio での活躍がとても期待されるこの Flamingo 。このマイクでレコーディングして行きたいもの、それは、演奏の  “その向こうにあるもの”  だ。

By M.Tobisawa

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